偉人の足跡 – 中谷宇吉郎 雪の科学館

北陸出身の友人には、「根気がある人、頭脳明晰な人」といった印象がある。
「開けっぴろげのサンルーム」と言われる九州女には及びもつかない哲学が在りそうな人が多い。

「雪は天から送られた手紙である」
という言葉を残した中谷宇吉郎の「雪の科学館」を柴山潟の近くに訪ねた。
橋立港から10分もかからないのに、初めての訪問である。

中谷宇吉郎は1936年に世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功した科学者である。
実は、恥ずかしながら「中谷宇一郎」を知らなかった。
知ってまたビックリ。
湯布院の「亀の井別荘」の中谷健太郎さんの伯父さんに当たるとなると、ググっと身近になって来た。
そのご縁からか建物は大分県出身の建築家磯崎 新氏によるものだった。

化学なるものは私からは遠い存在だった。
にもかかわらず日常的には「科学的に証明されなければ信じられない」等と当たり前のように科学を使っている。


建物に入るのには、階段を上がり写真の渡り廊下を通って入り口に到着する。
入り口は2階なので、階段を下りてまっ直ぐ進むとグリーンランドから運んだという60tもの石がゴロゴロとある「氷河のモレーンの石の原」に出る。


そして、その石の上に人工的に作られた霧がかかり、あたりを真っ白に隠してしまう。
中谷氏の次女で「霧の芸術家」によるものである。
霧が晴れると、その先に「冬の華」というTea Roomが現れる。
周りをガラスで囲まれているので、まるで宙に浮いているように見える。
晴れた日には正面に白山が見える。
Tea Roomは下に降りる階段があって、柴山潟の水に触れることも出来る。


のっけから建物の魅力を熱く語ってしまったけれど、科学館は雪や氷に関する実験を見せてくれる。
冷凍庫の中で、ダイヤモンドダスト(氷晶)を再現したり、0℃以下になっても凍らない過冷却⽔の現象などを分かり易く説明されるので直ぐに理解出来る。
私が子供の頃に来たなら、科学者になりたいと思ったかもしれない。


「雪の華」の方から見た科学館
建物は雪をイメージして六角塔を3つを配置して建てられている。

映像室では「科学するこころー中谷宇吉郎の世界」が上映されている。
益々、科学者に憧れる。
実験観察やペンダント造り等々時間の余裕をもってお出かけ下さい。

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