南十字星 4

バリは観光の町
それだけに、為替のレートは目まぐるしく変わる。10日間の滞在中1ルピアは89円から87円の間を細かく変動していた。
バリ(ウブド)では町中の至る所に両替屋が存在します。良く見ると場所によって1円くらいの値幅がある。外貨が生活に密着している。日に2回は変わるとか。金曜日午後から日曜日まではいちばん悪いレートにかわる。土日になにかあってはいけないからとリスク回避料金になる。実にきめ細かい。
いちばん悪いレートは空港で85.5円。
空港に着けば誰しも一番に現地の通貨が必要ですよね。そこを見込んだようなレートです。
ビラ、ビンタから空港間は車で送迎してくれますので両替窓口は通過。ところがいくつか並んだ両替屋の窓口の女性にいきなり「おねーさーん」と呼ばれて、振り返ると手招きをするのです。思わず、苦笑。
翌朝、ボンさんの車でレートの良い町中の両替屋さんで89.25円で両替えしました。
1万円が892500ルピアです。初めて財布が二つ折りにしにくい経験です。
この金額はウブドの人の月収の半分くらいに当たるくらいではないでしょうか。詳しいデーターを知りませんが、ボンさんの家族4人が十分に暮らすには月に3万円が必要です。彼は「日本人の奥さんお金がかかります」ということから3万円はこの国では贅沢な数字ではないかと推測しただけですが。
私の滞在したビラは町中の王宮から1.4km の距離ですから、出かける時はボンさんに送ってもらいます。帰りも電話をかけると迎えにきます。メイン道路は道幅が狭く一方通行ばかりです。わずかな距離にお迎えを頼むのもどうかと思いタクシーで帰ろうとしてみた。
歩くことも可能ですが、なにしろ上り坂ばかり。街路樹はバナナ、椰子で見た目はいいもののバイクが埃をたてて走り抜ける。
道路に座り込む大勢の男たちが数メートルも歩かないのに「タクシーはいりませんか?」と話し掛けてくる。ウブドに営業用タクシーは存在しない。彼ら何人かがシェア-する普通の車がタクシーとして営業している。okと言ってから値段の交渉を始める。
ビラまでの地図を示し「いくら?」「50000ルピア」「no」と立ち去ると追い掛けて来る。「35000ルピア」「no」「いくらならいいですか」「10000ルピア」「15000ルピアほしい」「ok」これで交渉成立である。日本円で170円くらいでしょうか。48000ルピアで町中の結構なレストランで食事ができるから、タクシー代は彼らにとって良い稼ぎになると思う。ガソリンはリッター30円、レンタカーや仲間に分配金もあるが手っとり早い収入である。しつこい勧誘でゆっくり歩けないのが悩みである。

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