ふるさと会津工人まつり|福島,会津|伝統工芸のバッグ

早朝の4時に起きて仕度もそこそこに飛び出した。
北陸自動車道経由で会津若松まで、600kmのロングドライブだ。
金沢までは度々行くけれど、富山以北は懐かしいと思うくらい久しぶり。
立山連峰は見えるだろうか、親知らずの海岸はどうなっているだろうかと思い出が沢山あるので、
アクセルを思いっきり踏み込んで出発した。

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ふるさと会津工人まつり(引用:雪国の手仕事 奥会津編み組細工)」会場にはシャトルバスでしか行けないので臨時駐車場に車を回すと、満車というより既に帰りかけている人がいる。
工人祭りの目玉は編み組みかご、9時から販売を始めるけれど早くから予約を受け付けるとか。
欲しい人は8時より早く行くべしとの事。前泊しなくちゃ無理だわ。
バスを降りるなり数十軒ありそうな編み組みかごのテントを駆け足で一巡した。
本当にガランとしている。
各店舗、数個が残されているだけで「おおっ!」と思うものは予約済みとか。

でもありましたよ。素敵な山ぶどうのバッグ。
そこだけオーラーがあるように光り輝いていました。
それもそのはず、ん十万円でした。
昨年は40万円のバッグが売れたと噂になっていました。
こちらカード効きませんから。
現金でお運びなんでしょうか。
バッグは山ぶどうだけではなくクルミ、アケビ、マタタビ、タケ、それにヒロロ、ヒロロは木の皮で昔は雨よけの蓑に使っていた植物だそうで、この植物を縄に編みそれを組み合わせてバッグにするんだけれど10cmにヨリがいくつとかバッグの模様は綺麗なハの字に並ぶべしとか細かい規定が定められている。
ほとんど高齢の女性の仕事で、質問攻めの私の前で、くるくるとヨリをかけてくれた。
指先は黒く染まり、爪は変形したその手から生まれる伝統工芸のバッグ。
次の担い手がいなければ耐えてしまいそうな仕事だ。
これも大変高額で、それは当然と思うほどの手間仕事だった。

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来年までに貯金目標ができて良かったわ。
私の奮闘結果は、山ぶどうのバッグ2個。
6月企画展で展示する予定。

全て手作りなので同じものは作れないので、追加制作はしないと言い切った。
これから、山に入り山ぶどうの皮の収穫が始まるそうだ。
それをなめして、紐にし編み上げるという1年間にできる数も限られる。
私ね、山ぶどうのバッグは好きでしたね。
何故だろうと考えると、このバッグは作り手と使い手で仕上げるバッグだからでしょうか。
親子2代で使えるし、その頃には飴色のいい艶になる。
そこがたまらない魅力。

山ぶどうのバッグは今やネットでも買える時代だけれど、山ぶどうというものの、くるみであったりアケビであったり以前はいろいろ混じっていて、高価なだけに実物を見ないと買えないというのが正直な気持ち。
今回は店頭にあるものよりも、お客様が持っておられるバッグの方に目がいって仕方がなかった。
いい艶を出していた。

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編み方も年々複雑になったけれど、その分バッグは重くなっている。
でもね、夏になると竹や山ぶどうのバッグのひとつも粋に持ってみたいと思いませんか。
え、思わない?

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あーそうそう。竹のバッグ、仕上がりは1年後予約してきました。
軽さは最高、300gあるだろうか。
写真の女性が編んでくださるそうだ。

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