遺されたもの

彼女のことはなかなか書けませんでした。
彼女とは木村幸恵さんという、陶芸家です。
今年7月の一番暑い頃にひっそりと逝ってしまいました。
「土をこねながら死ねたら」などという人でした。
あまりの、呆気なさに遺されたものは目を真っ赤にして集まりました。
その彼女が個展用に準備した掛け花が遺されています。

連れ合いが鉄で掛け花の受け台を作りましたが彼女の個展でお見せする事は出来ず、連れ合いの鉄工房の作品展で見て頂きました。
彼女の掛け花の魅力で沢山の方に褒めて頂き、掛け花の花器を欲しいとおっしゃる方がおいででしたが、これはお譲りで来ません。
彼女の個展でしたら、どれほど彼女が喜んだ事か。
昨日、備前の作家小林さんを訪ねた折に改めて彼女の実力を教えられました。
小林さんは、何度も花器を手にとりながらこれほどシャープに掻きとることはどんなに難しく、神経を使う仕事がなされているのか説明してくれました。土をこねながら死ねたら等といいながら、大きな夢を抱いた人だったはずと残念でなりません。
幸いに恵まれると命名されたのに…。

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コメント

    • 松野勲
    • 2006年 1月 16日

    はじめまして私木村幸恵先生と嵐山の工房の頃から色々お世話になった者ですが今年年賀が返送され、おかしいなと思い工房を訪ねたところ名前が無かったので画廊とーべぇに問い合わせて悲しい答えが返ってきてびっくりしました。
    もう少し詳しいことが分かればと思っております。

    • skog
    • 2006年 1月 16日

    松野さま 木村先生のこと大変残念でした。
    mailに返信させて頂きます。

    • skog
    • 2006年 6月 04日

    藤本様
    木村先生の事はとても残念です。
    今夜はおそいので、メールにご返事を書きますね。
    コメントに電話番号を入れておられますので私の方で消去させて頂きますが、全文消去されてしまいます。
    ごめんなさいね。

    • Kyoko
    • 2006年 10月 25日

    はじめまして。何気なく木村幸恵をサーチしたところ、こちらのブログが現れ思わずコメントしている次第です。私は木村幸恵先生を知る者です。彼女と知り会ったのはもう15年も前のことになります。公私ともお世話になりました。私が今ずっと陶芸を続けていられるのも彼女と出会ったおかげです。私は海外に住んでいるのでなかなか彼女に会う機会が無かったのですが、昨年長期滞在することになり8月初旬、木村先生に共にお世話になった方のところへ立ち寄り「先生元気?」と尋ねたところ彼女は黙って‥。ちょうど、先生のお宅へ近々挨拶に行こう、作品を見せに行こう!と思っていた矢先で私のショックは大変なものでした。今でも信じられません。彼女は前から作陶しながら死ねたら本望とよく口にしていましたが、こんなに早く逝ってしまうなんて‥。今でも思い出すと涙が込み上げてきます。木村先生をご存知の方がここにいらっしゃって嬉しかったです。

    • Skog
    • 2006年 10月 25日

    kyokoさま 
    木村先生のお知り合いの3人の方からブログにコメントを頂きました。
    沢山の方に愛された先生でしたね。
    もう1年以上がたちますが、今でも昨日のことのようです。
    クルクルと良く動く目と笑顔を思い出しています。
    時々思い出してあげてください。
    きっと、心の中に先生は住んでおられます。

    • 福本顕治
    • 2007年 3月 15日

    試験所時代の同期の福本と申します。同期の粟津君から木村さんが亡くなられたとの事を伺い感涙に耐えられません。粟津君は詳しい事を知っているようでしたが、あえて深く伺う事はしませんでした。当時私共は、若さの無神経で「おかあさん」と呼んでいました。私はそんな年じゃないと叱られたのを懐かしく思い出します。その後、嵐山に工房を持たれ滋賀に移られたまでは、伺ったりもしていたのですが・・・何を言いたいのか分かりません「おかあさん!」「どうして!」亡くなられるなんて考えもしなかったから・・・「ごめんなさいね!」・・・忘れてください。人が一人亡くなられても時間は過ぎていきます

    • skog
    • 2007年 3月 16日

    福本様
    木村先生が今お元気だったらと私はいつも思い出します。
    亡くなるひと月前に一日奈良へ遊んだ事が懐かしいです。
    人が亡くなった日も次の日も生きている方には同じ時間が過ぎてしまいます。
    それが人生ですね。

    • 藤本
    • 2010年 6月 13日

    ご無沙汰です。木村幸恵さんがらみでお電話でしか、お話していない私ですが、もうじき木村さんが亡くなられて五年になるんですね。最近ガーディニングに凝り始めたところです。是非お気に入りのご自宅のスポットでも写メールいただけると幸いです。もし東京周辺含む神奈川、埼玉、千葉、茨城ででも結構ですがお勧めのガーディナーや造園会社とかいらっしゃったら教えて下さい。縁石とか植栽を植える予定があります。是非一度メール下さいね。 藤本幸生子

    • skog
    • 2010年 6月 13日

    藤本様
    木村先生が亡くなって、もう5年になるんですねえ。
    昨日の事のように思い出します。
    ガーデニングに凝り始めたそうですね。
    庭仕事は本当に楽しく、すべてを忘れさせてくれます。
    skogのHPからお問い合わせ欄にメールアドレスをお知らせくださいませ。
    お役にたてるかどうか分かりませんが、どんなお庭がご希望なのかお知らせくださいね。
    日本庭園とか、ナチュラルガーデンとかバラの庭とか色々あると思うんですよ。
    私はもっぱらナチュラル派ですが。

    • 鈎 
    • 2010年 6月 14日

    嵐山の木村先生の陶芸教室で、親子共々大変お世話になった
    者です! 本当に残念でたまりません!
    明るくて笑顔がとても可愛い方でした!
    教室での経験を生かし娘は今も作陶を続けています。
    今では気に入って是非欲しいと言うファンもいるそうです!
    先生の作品も色々持っていますが眺める度にあの頃を思い出し辛い気持になります・・・・。2010年6月14日

    • skog
    • 2010年 6月 14日

    鈎さん
    木村先生が逝って5年が経ちました。
    こうして想い出の中に先生は笑顔で出てこられます。
    幸恵の名前の通りに無くなっても皆さんに慕われて、幸に恵まれましたね。
    お嬢さんが作陶されている事を先生は喜んでいらっしゃると思います。

    • 藤本幸生子
    • 2011年 12月 14日

    2010/06/13 8:19 PM
    にご連絡いただいていたんですね。有難うございます。
    今、初めて拝見致しました。
    ご無沙汰致しております。いつかお会いしたいと思っておりました。東京に来られることはございますか?
    幸恵さんとのご縁からの接点。大事にして参りたいと思っておりました。
    幸恵さんのお仲間たちでいらっしゃるご皆さんの作品など、東京で展示販売されたりするお手伝いとか、自分が出来ることがあればなどと思ったりも致しました。
    東京は店舗とかお高いかもしれませんが、、、。
    自分は、中目黒、祐天寺、池尻大橋からの徒歩圏に住んでいます。一人身ですから、東京から離れてもいいと思っています。
    何か、お手伝いできるようなことがありましたら、お声かけてくださいね。(現在、無職です。<笑>)
    さて、ガーデニングの方は、狭い駐車場スペースでたいしたことはしていません。
    でも、葡萄とキウイが威勢良く育っており、どう対処しようかと迷っているところです。
    自分としては、実のなる樹木が大好きです。
    そちらで、もしガーデンカフェでもされる予定がおありでしたら、ぜひともウエイトレスとして雇ってくださいませ。
    なんちゃって。
    このたびは、お返事が遅くなり、大変失礼致しました。
    とりとめの無いお話してしまって。
    それでは、季節がら、お体ご自愛くださいませ。
    藤本

    • skog
    • 2011年 12月 15日

    藤本様
    いつも、木村先生を思い出していらっしゃるのですね。
    遺されたものが思い出すことがいち番のご供養になるそうです。
    先生も喜んでおられる事と思います。
    木村先生の作品がそばにあるので、思い出す機会は多いです。
    先生は居ないけど、作品を残されるのは偉大なことだとこの頃思います。

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