豊後高田「海辺のガーデン」と夏の無花果

大分県豊後高田市の「海辺のガーデン」に初めて伺ったのは2016年のことである。もう9年も前になるが、あの時の庭の魅力はいまでも忘れられない。

その後、3年前にご近所さんと再訪したのだが、その変貌ぶりには驚かされた。最初に訪ねた時はイングリッシュガーデンであったのに、次に行ったときにはまるでアメリカ西海岸を思わせるサボテンガーデンに様変わりしていたのだ。それもただの飾りではない。広大な敷地いっぱいにサボテンが並び、そこに立つと本当にアメリカ南西部に迷い込んだような気分になるほどであった。サボテンや多肉植物は潮風に強いものが多いので海岸にある「海辺のガーデン」には最適であったようだ。

初めて伺った際には牡蠣やムール貝の養殖をされていて、見事なムール貝をお土産にいただいた。あの味は格別で、家人はいまだにその美味しさを語るほどである。
一方で、再訪した時には「無花果」の栽培に取り組まれていた。イチジクといえば数種類しか知らなかった私にとって、その品種の多さは驚きであった。庭には色も形も違う木が何本も育ち、収穫期になると多くの友人たちが「無花果狩り」に訪れているらしい。

私は遠方ゆえに「なかなか収穫には行けませんね」と話していたのだが、ご厚意で「送ってあげますよ」と言っていただき、それ以来、毎年8月になると立派な無花果が我が家に届くようになった。これがもう、夏の楽しみのひとつになっている。

そして今年もその季節がやってきた。届いた箱を開けると、冷蔵便でひんやりとした無花果がぎっしり詰まっていた。大きさも立派で、思わずその場で3つも続けて頬張ってしまった。ひとつひとつ味が違い、果肉の色も異なる。下になった実から果汁が滲み出てしまい、慌てて救出するふりをしてはまたパクリ。止まらないのである。

年に一度、お腹いっぱい無花果を食べる日がある。私にとってそれが夏の贅沢であり、季節の喜びである。
ありがたいご縁に感謝しつつ、また来年を楽しみにしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

グルメ・料理の情報収集

ブログランキングでグルメ・料理関連のブログをご覧いただけます。
ページ上部へ戻る