ほたる寄席

金曜日の夜は台風接近でどうなる事かと気を揉んだけれど、夕方には小止みになった。
この日は[和邇文化センター」で上方落語が開催される。
こんな近くで落語が聴けるとは、急に文化が近くなった。

出演は桂 吉弥・桂 紅雀の二人で「落語会2023 ほたる寄席」

3年間のコロナ過を経て久しぶりの寄席とあって、500席のホールはほぼ満席で1時間も前から期待の熱気が伝わる。

生の落語は面白かった。
話芸、顔、所作すべてを総動員して客席の空想力を掻き立てる。
それにしても落語家は体力勝負、立ったり座ったり飛んだりと立体落語だった。

紅雀さんは「逆様盗人」と「親子酒」
「逆様盗人」
貧乏な家に入った泥棒が逆に金を巻き上げられてしまう話
「親子酒」
酒飲みの親子の話 どちらも酒癖が悪く親は子供に説教しようとする話
これは、落ちが面白かった。
父親は酒を飲んでいるから息子の顔が七つにも八つにも見える。「こんな化け物みたいな倅に、この身代は渡せません」と言うと息子は
「お父っつぁん、私だって、こんなにグルグル回る家なんてもらったってしょうがない」

吉弥さんは「芝浜」
大金を拾った亭主に対して、女房は「夢でも見たんじゃないの?」と一芝居打ち、亭主を改心させ、酒浸りの生活から更生させるという話

話の内容も面白いが、それ以上に面白いのは声色、調子。
思いがけない世界に連れて行ってくれた。
ワイドショーで見かける芸人さんたちと距離を感じて最近は劇場に足を運ぶ気持ちにはなれなかった。
もしかしたら損な人生だったかも。
大笑いは心の栄養になるかも知れない。

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