今年も巡る干し柿の季節

渋柿を市田まで買いに行くようになって、もう何年になるのかはっきりしないが、少なくとも5年はとうに過ぎているはずである。誰かしら同行することもあるものの、車が定員いっぱいでは柿が買えない。みんなで買い出しに走れば、帰りにはトランクに入りきらなくなるからである。
せっかくここまで来たのだからと、ついでの買い物が増えるのも当然である。花の苗を手に入れ、出始めたシナノスイートを選び、ちょうど洋梨が揃う時期なのでそれもカゴに入れる。こうなると、誰か一人には下りてもらわねばならなくなる。ゆえに、この日の車の定員は運転手を含めて三人と決めている。
そして、この柿の旅が終わると、信州への足は翌年の春まで休みに入る。
市田柿、蜂屋柿、平種柿——それらを干し柿に仕立てるのは、昔から家人の役目である。最近は指の具合が思わしくなく、思うように曲がらないと言いながらも、翌日まる一日と翌々日の半日を使って、今年もきっちり剥き終えた。手伝おうなどとは思わない。家人の手にかかれば、柿はまるで機械で処理したように均整のとれた姿に仕上がる。その中に、私のぎこちない剥き方の柿など混ざる余地はないらしく、家人は黙々と剥き続けるのである。
干してから今日で7日目。去年は気温が高すぎてべたつき、出来は散々であった。今年はその反省で、干す時期を少し遅らせた。陽射しを受けた柿はどれも見事な色をしており、軒下に気持ちよさそうに並ぶ姿を見ると、やはり思ってしまう——この季節を、あと何度迎えられるのだろうか、と。
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