犬はニャン

娘が4才の頃、彼女のコートを買いに行ったら同じフロアーにあるペットショップにいたダックスフンドの子犬が垂れ目で私を見ていた。
コートも必要だったが、まあ1年くらい我慢させればいいわと、子犬を小箱に入れて連れ帰った。
「ハイッ」と箱を渡すと中から出て来た子犬にびっくりしていた顔が忘れられない。
今日はその子犬と彼女の間にあったエピソードを初めて聞いた。
そのころ、彼女はお友達の家にいるオウムをみて、言葉を覚えることに関心を持っていたそうな。ワンと教えるから犬はワンというのだと思い一生懸命ニャンと話し掛けることを試みていたらしい。
ある日ドリフターズの番組を子犬と一緒に見ていたら、犬の着ぐるみが出て来てワンとほえたそうな。その時彼女は子犬の目をふさぐか耳をふさぐか迷ったが瞬時に両手で犬の耳をふさいだらしい。
ダックスは首が太く予想以上に大きな声を出す。私はといえば彼女のじみーな努力も知らず、わんわん吠える犬に手を焼いていたのだけれど。
「で、いつニャンと泣かせるのはあきらめたん?」と聞いたが、それはさっぱり覚えてないらしい。教えた通りに声を出すと信じていた4才の自分を急に想い出したらしい。
二人で大笑いをした。

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