アップルパイが焼けるまで

アップルパイの焼き方云々を書くつもりではない。
アップルパイを焼こうとした時に次々に起こる難題を何とか解決して焼けた事が嬉しかった。

そもそもアップルパイを焼こうとしたのは、信州でバケツに積まれた紅玉を見た時である。
まずはパイシート。
これから作るのはハードルが高い。かといって我が家のご近所で買える物ではない。
京都に出かけた時に買おうと思いつつ忘れて帰る。
その間にバケツ一杯あった紅玉は、バウンドケーキやジャムへと変身していった。
やっと思い出し売り場に行くと売り切れ。入荷は明日。
それだけで季節は秋から年末近くになった。
年末にまずパイシートを入手した。

肝心のリンゴは蜜入りのサンフジなら幾らでもあるけれど、紅玉は見当たらない。
2月末にようやく紅玉リンゴ1個が買えた。
250gしかない小さなリンゴだ。
2個買う気持ちになれぬほどお高いリンゴだった。
さて、これから焼きましょうとパイシートを解凍してリンゴを切ろうとした時に思い出した。
「シナモンシュガーってあったっけ」
ご近所で探したけれど、もちろん売っているわけもなく。
これも京都のスーパーで買った。
そこまでに数週間。

あれから半年が経ち今日やっとパイを焼いた。
パイシートが良かったらしく、ふっくら見事に焼きあがった。

作り始めたら1時間もかからないのに、我が家のアップルパイは焼きあがるのに半年もかかった。
リンゴとパイシートとシナモンシュガー
これだけそろえばすぐに焼けるのに遠い道のりだった。
夏休みの宿題を終えた小学生のような気分になった。

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