死ぬまで女 ‐ 時実 新子

昨日の朝刊を開くと「時実新子氏 死去」が報じられていた。
彼女の「死ぬまで女」の本を読んでから、私には気になる存在である。
78歳だった。
そうすると、私が彼女に注目したのは彼女が私くらいの年齢だったことになる。
その後読み続けたわけではないが時折書いたものを読むと彼女らしさがいつも残る川柳だった。
時々「川柳」などをひねってみたいと思うのは彼女から受けた影響である。
彼女ほど情熱を爆発させ、感情を素直に表現して生きた女性にはさぞかし生きにくいこの世ではなかったろうか。
何かの折に、つい結婚していると言いそびれてしまって大金持ちにプローポーズされて困ったというようなことを読んだのが彼女の最後の文章だった。
ご冥福をお祈りします。

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