功名が辻 ‐ 司馬遼太郎|NHK大河ドラマ

京都のお正月飾り

来年(2006年)の大河ドラマは司馬遼太郎の「功名が辻」になった。
今年は義経で京都の鞍馬では観光客がふえているらしい。またまた、近畿地方が舞台で申し訳ないようだ。

山内一豊は土佐の大名であるが、関ヶ原の前までは近江を中心に活躍をしている。
同時進行で「信長の棺」を読んでいるので、400年の時空を超えて物語が立体感を増す。
私の住む湖西地区は比叡山で京都との間が区切られている。
琵琶湖の周辺は古戦場には事欠かない。
家の近くは「足洗川」という少し気味悪い名前の川がある。多分合戦の後ここで足を洗っていたのだろうと想像していたが、間違いではなかったようだ。
数年前に琵琶湖の水が干上がり湖底から坂本城の基礎部分が現れた。
信長を本能寺で倒した明智光秀が帰えろうとしていた城は坂本城である。
史跡の宝庫のような地域である。

本を読んで地図が頭の中に出来るのは物語を理解するのには大いに役立つ。
歴史の常識として切れ切れに知ってた史実が急に現実性を帯びる。
信長や秀吉、家康そして主人公の伊右衛門と同じ山を見て同じ湖を現代に見ている。
ドラマ「功名が辻」は功名を追い続けた愚直な男が、妻千代の助言で土佐の大名に納まるという背景に夫婦の愛情を表現するらしいが、原作では秀吉に興味をひかれる。
大石静さんがこのドラマをどのように仕上げてくれるのか初回放送が待たれる年の暮れである。

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