果無集落|奈良県

果無集落は熊野古道が通る十津川村にあり、2004年7月「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録された。
日本では初めての「道」の世界遺産となった。
道の世界遺産はスペインのキリスト教の聖地である「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の巡礼路と二つだけである。
偶然だけれど、私は二つの世界遺産の「道」の端っこに立てた。

行者環林道ほど道は険しくなく、世界遺産の標識200m所まではバスで行ける。

標識の道を進むとポスター写真のカツさんの家の前にでる。

カツさんの家は世界遺産の小辺路の道が敷地内を通っている。
自分の家の前が世界遺産という訳だ。

果無の湧き水もあり、熊野古道を歩いてきた人はここで一息入れる。

カツさんが庭でお茶の葉を干していた。
この集落には5軒の家があり、15人が暮らしている。

つい最近まで土葬が普通だつたけれど、最近は村人も減り土葬は出来なくなったそうだ。

カツさんの家で引き返して熊野古道を登ることになった。
トップ写真の道である。
昔は石の階段だったそうで、今は階段が壊れて石畳の道になっている。
かなり急な坂道で気温は高く歩くのはしんどかった。
私より、若い人がgive upしてバスに戻って行ったけれど、勿体ない。

ここに来る前に熊野本宮大社がちらっと見えた。
そう言えば、昨年高野山のツアーにも参加した。
熊野参詣道小辺路は、真言密教の総本山高野山から熊野本宮大社にいたる全長72kmの道のりで、高野山金剛院の参道から伯母子峠、三浦峠、果無峠と1000mの峠を3つ越えて熊野本宮へと至る路である。
その一部に触れられて本当に良かった。
これで、熊野古道を歩きたい等と決して言わないと思うから。

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