ナイルの旅ー6

エジプトを旅することは砂漠の中を移動するか都市間を飛行機に乗るかナイル川をクルージングするしかない。
今回はほとんどをバスで移動した。
海外では電車やバスで移動しながらその町の様子を見るのは私の楽しみである。
所が今回はちょっと後悔をしている。
数分走って街中を抜けると後の3時間ばかりは砂漠である。
走っても走っても行きは朝日、帰りは西日にギラギラと照りつけられる。
結局カーテンを閉めて読書に励むことになる。
ルクソールからアブシンベルに向かう砂漠では蜃気楼が出現した。
行く手に大きな湖がある。
その水は道路の上を横切り遥か遠くまで広がっている。
その場所に行くと水は無く後ろに見えたりする。
アブシンベル宮殿はピラミッドと甲乙つけがたいほど素晴らしかった。
遺跡を見学すると何度も出てくる名前が「ラムセス2世」である。
一説によると、過去の王様の像に自分の名前を入れたり神殿の柱を自分の名前に変えたりしたとかで「遺跡泥棒」の別名もあるらしい。
行く先々で1週間ラムセスの名前を聞かない日はなかった。
それで、自然に親しみが湧き、情も移るというものです。
アブシンベルには年齢別のラムセスの21mの像が4体並んでいる。
1体は偶像崇拝を認めないイスラムの教えによって顔の部分が壊されている。
そういえば、スフィンクスの顔も壊れていた。
朝日がナーセル湖に昇ると輝く湖面とラムセスの像に光が当たる。
しばし、呆然とする刻を過ごす。
アブシンベルはスーダンの国境に近い。
はるばる来たのだという感慨もひとしおで朝、昼、夜と3度も神殿に出掛けた。

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