琵琶湖の畔

琵琶湖の一番北にある余呉町に原発の使用済み核燃料を再処理してでる高レベル放射線廃棄物の最終処理場を誘致すると町長が表明した。
信長の後を争って柴田勝家と秀吉が戦った名高いい賤ヶ岳のある町である。
昨年は滋賀県の反対で断念したが、厳しい町の財政を救うために県に反対されても応募するという。
志賀町も厳しい財政状況から大津市と今年合併した。
地方切捨てといわれる状態の村の姿が覗く。
ここ志賀町は京都山科まで車で30分のところである。
京都や大阪の通勤圏内でも、大きな団地があるわけではなく人口密度は少ない。
滋賀で一番の豪雪地域の余呉町がどんな人口比率にあるのかは察せられる。若い人は都会に出かけ、年金生活の老人だけが残された町。医療や介護は費用がかかる。財政が厳しいことは十分に理解できるが、生命保険を担保に消費者金融から借金するように感じるのは私の考えすぎだろうか。
核を積んだ船がゆらゆらと幽霊船のよに漂うのも困る。
それでも命の水の町が手を上げざるを得ないほどに困っていることに国は気づいて欲しい。

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コメント

  1. 余呉はとても自然の綺麗なところですよね。
    水もとても綺麗なのですよね。
    国はこんなところを保存しないで何をしてるんでしょう。
    大切な自然が破壊されていくのはほんとに辛いです。
    『生命保険を担保に消費者金融から借金するように感じる』なんだか悲しいデスが納得してしまいました。
    そういうことですよね。

    • skog
    • 2006年 9月 22日

    いのぶさん いつもコメントをありがとうございます。
    余呉町のニュースはとてもショックでした。
    私たちは田舎が好きですが、ちょっと田舎気分に浸りたい時だけの便利田舎思考がありますよねえ。
    だから田舎を手つかずに置いておきたい気持ちと誰でも住める文化的生活の出来る田舎との区別をしますが、いずれにも人間の生活があります。
    人口密度の小さい田舎に文化を送れば田舎から仕事に出かける若い人が集まり、広い庭付きの家で人間らしく生きられると思うのですけど。
    税収の少ないところは年々寂れていく運命ですかしら。
    美しい国の行く末を案じています。

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