親心

電車で比良駅に着いたというお客様を家人がお迎えに行きました。
ギャラリーに入ってきた方は目に涙を溜めているようです。
「どなたか作家さんのお身内の方ですか?」とお聞きしますと「ええ、まあ」というご返事です。
目の先は明らかに作品に釘づけですからどなたのご家族かすぐに分かりました。
「内緒で来ました」といわれるので、ブログに書くわけにはいきませんが、親心が伝わります。
私のギャラリーは高名な作家さんは個人的なお知り合いの方にとどめて、若い方を優遇しています。
ひたむきに努力する姿を見ると応援したくなるのです。
ギャラリーのオーナーには向かない性格である事は私も家人も認めていますが、生まれつきなのです。
子供の作品が並んでいるギャラリーは、どんなところでしょうと思うだけで居ても立っても居られない気持ちで電車に乗られたようです。
ギャラリーの外から、もう胸がいっぱいでという感じで入ってこられたので目が潤んでしまったようです。
昨夜の模様替えで作品が正面のライトにキラキラ輝いていました。
そしてその作品をお買い上げして帰られました。
そして、子供のものだけを買ったといわれると叱られるからもう1点買われました。
子供さんも私も叱るつもりはありませんが、作家として一人前になるまでは母親の気持ちの切なさを感じる日でした。
コメント
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素敵なお話しですね。
まだまだひよっこの親ですが・・・
「親心」というフレーズになんだかじ~んとします(TmT)
お優しいお母様きっと安心されたでしょうね。
素敵なギャラリーに並んだ作品をみて・・・。
あの。。。ガラスの作品ですね☆
繊細で綺麗な作品でした。
昨日は、丁寧に作家さんやグラスの魅力を
説明して下さってありがとうございました。
本当にいい買い物が出来てとても嬉しいです。
帰ってから、夕食時にお気に入りのグラスで
美味しいお酒を頂きました。(^^)
かえでさん
親心って親になるまで分かりませんね。
子供の方は「迷惑顔」していますけれど、必ず、ハッとする日があるのですよね。
misakoさん
コメントをありがとうございます。
どのグラスも丁寧に見ていただけてグラスの作り手には嬉しいお客様です。
その中から選ばれて、お酒のお相手をしたのはあのグラスですね?
壁塗りの後のお疲れを癒してくださいね。