病院点描
家人は生まれたての赤子の足につけるような輪を手首に巻いてバーコードで点滴の薬の確認をしていると笑っていた。
顔色が良くなり熱も下がったのでかなりの余裕と見受ける。
流石にハイテク病院だわ。
入院以来3度目の血液検査で数値がよくなったらしく、今日は検査結果の数値がプリントされた物を持っていた。
案の定、CRP(炎症反応)と白血球の数だった。
もう1週間点滴をすればCRP数値はマイナスになる予定だとか。
元気になると1週間は長そう。
珍しく読書に励みニュース番組を追いかけて、世間に詳しくなっていた。
ハイテク病院のローテクエレベーターの前で繰り広げられる風景をご披露したくなりました。私にも余裕ができたのかも。
10回まである院内に2基のエレベーターが同一方向にゆっくりと動く。
なぜか2基が同じ方向、同じ階にあり、車椅子が2台も入ると数人しか入れない。
ここで、いつも見る風景。
男と女
エレベーターの前に行くとまず、エレベーターが何階にいるのか、どちら方向にいるのかが気にかかる。
辛抱強く待って、いよいよ自分の階に着く瞬間女はふっと思い出す。
「詰め所で患者家族の証明をもらい忘れたあ~」
エレベーターがやっとついた瞬間に詰め所に引き返そうとする。
その時男は
「やめやめ、かまへんやん」
女「でもなあ~、退院の時くらい認めを欲しいわ」
男「長い時間じゃあるまいし…」
女「…」
何度か見かける風景で笑えてくる。
この病院の駐車場もローテクで常に満車である。
見舞い客は勿論有料。患者家族は詰め所の認印があると¥100割引がある。
たかが¥100でも10日にすると¥1000である。
入退院の日は無料となる。
その¥100は一日だけの¥100ではないので女としては気にかかるところ。
たかが¥100という男はそのくらいで引き返しては、このローテクのエレベーターにいつ乗れるか分からないという気持ちの方が先にたつようだ。
このエレベーターが快適に乗れるようになると、駐車場の収入は確実に少なくなる。
エレベーターが改善される日は当分なさそう。
コメント
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家人さんが 入院されているのですね。今 びっくりしました。でも 快方に向かってよかったですね。あなたの観察力行動力にはいつも敬服です。あせらず ゆっくり直してくださいね。お大事に。
今日のブログは 金利だろうと 開けたのでした。
すこし元気になられたようで一安心ですね。
病院通いも大変だと思います・・・。お疲れの出ませんように。
いつもアクティブなSkogさん、前向きな文章を読んでいたらいつも元気が出ます。
じゅんさん こんばんわ
中々壊れない私に較べて家人は壊れやすいのです。
本人はデリケートさが違うと申しますが、本当はボリュームの違いです。
ご心配していただいてありがとうございます。
sazankaさん
びっくりしたでしょう?
金利に目がくらむ前に、家人の弱弱しさに目が眩みました。
体力の違いでしょうかしら。