晩夏
毎年夏の様子が変わる。
今年は特に雨が多く、長い。
涼しい7月、猛暑の8月、終わらない梅雨。
今の夏さはお彼岸まで続くと覚悟した。
ところが台風が来るとそのまま秋の長雨。
庭は荒れてクレマチスがヒョロヒョロと伸びている。
いつの間にやら風邪をひき、台風と同時に血圧が上がり、8月後半はいい事なし。
こんな気候の中、姉母は目に見えて食欲を無くした。
好物を持って行っても、お腹が一杯という姉母に無理強いもよくないと我慢すると、それは全て私のストレスとなった。
姉母の所に行く足取りは重く、時には行きたくないと体が後ずさる。
「雨がきついから今日は行けない」とか「行っても喜ばないから行かない」とかグズグズ考えるようになった。
ケアマネさんに
「介護はいい加減が良い加減という言葉もありますよ」と教えられた。
「そんな時は無理をしないで、しばらくお休みしてみたらどうですか」
姉母の体調は良くない事は分かるけれど、手立てが分からない。
病院に行って点滴をする?
私は延命をしないと決めているから点滴をしてとは思わない。
唯々見守るしかないのだ。
大きな変化があれば、お知らせしますから。
と言われると次にかかる電話は大きな変化だろうかと思うと落ち着かない。
色々と本を読むと、老衰が一番楽な死に方だと書かれている。
けれど、家族には一番つらい。
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