行きは氷雨、帰りは雪見|姉母の行動

今年は雪が早く来そうだ。
夕方から急に風が冷たくなった。
冬タイヤを取りに高島に向かう途中、冷たい雨が降り始めた。
琵琶湖の上空はどんよりとした雲が垂れ込めて、隙間から射す太陽を妙に美しく感じた。

雨は益々きつくなり、氷雨に変り冬本番の様相となった。
鈍色の空は雲が複雑に絡まって、飽きず眺めた。

山の上の方から白い煙が上がっているように見えた。
水蒸気が上がっているのかと見ていると、どうやら急に降り出した雪で山の中腹の色が変わってしまったらしい。
ほんの1時間ほどの事だった。

こんなに急変する気象は湖西に住んでいても珍しい。
何もかも今年は違う冬になりそうだ。

姉母が施設に入居して以来、朝が怖い。
9時前にかかる電話は大抵施設からで、姉母が転倒した報告だ。
ナースコールを押すようにと口を酸っぱく注意しても、私が居ない時はいい加減な動作をするようだ。
何度転倒すればいいのだろう。
施設は私に報告する電話で決して私を責めているのではないけれど、私はその電話が辛い。
「すみません、ご迷惑をおかけします、良く言い聞かせます」
毎朝同じ言葉を繰り返す。
その度に血圧が上がり、私の方が参ってしまう。
今日で1週間が過ぎた。
ひと月、一年と楽になるだろうか。
酷くなるだろうか。

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