冬木立を越えて(病院納めの日)

今年は病院通いが忙しい年であった。
そして今日、ようやく京都の病院通いが終わった。私にとっての病院納めである。
薬の薬疹が気になり、あれこれと検査を受けてきたが、結論は「アレルギー反応はどの薬にも出ていません」であった。これにて薬疹の検査も終了である。
何かにアレルギーがあると言われるのも、それはそれで今後が面倒である。「アレルギーはない」という結論の方が、先のことを考えずに済む分、気が楽である――そう思うことで、自分自身を納得させた。
久しぶりに比叡山の山中を越えて京都へ向かった。
道中、先日まで見事だった紅葉はすっかり落ち、木々は裸木となっていた。だが、その枝ぶりが冬の光を受けて、思いのほか美しく見えた。
昔、この細い枝の重なりを絵に描いてみたいと思ったことがあったな、等と取り留めのないことを思い出しながら、見とれていた。

市内に入ると、街路樹の落葉清掃が本格的に行われていた。
欅や銀杏の葉が道路に積もる様子は、眺める分には風情がある。しかし、足を滑らせれば事故にもつながる。誰かの責任になるのだろうか、などと余計なことを考えていたが、今日の清掃風景を見て、なるほどと腑に落ちた。

通院が終わった気安さもあり、一年ぶりくらいに京都市内のデパートへ寄ってみた。
観光客が減っているという話は聞いていたが、駐車場は空いており、地下の売り場以外は驚くほど静かであった。年末の慌ただしさを想像していた分、拍子抜けした気分である。

一階ロビーにはクリスマスの飾り付けがあり、今年はメリーゴーランドが置かれていた。
そこだけは華やかであったが、高額なイチゴのショートケーキが美しく並ぶショーケースの前に、立ち止まる人はいない。
空前のボーナス、というニュースを耳にした記憶はあるが、この光景からは景気の良さは感じ取れなかった。
今年は、どうにも手応えのない一年である。
今日はそんな一日であった。
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