聡明な女は料理が上手い ‐ 桐島 洋子

伊吹山遠望

この本はかなり前に読んだ。本の中身はタイトルのまんま。
以後注意してみると私の周りの料理上手はそろって「聡明」である。
以後、聡明な人に出会うと料理上手なんだろうなあと想像している。

ギャラリーの企画展にランチを作ってくれる伊関奈緒美さんに会って又この本を思い出してしまった。
3月の企画展は軽いお昼という事でワンプレートのハッシュドビーフでした。
12月のコース料理と違って手の空く時間が出来る。
仕込が終わると彼女はちょっと外へ出掛けた。
数分で帰ってきた手には摘まれたヨモギが握られていた。
今日の料理には不要なヨモギがなぜ手許にあるのか、いぶかる私を尻目にサッサと水道の蛇口で洗い、トントンと刻んでいく。
持参の豚の三枚肉を小さく切ってヨモギと一緒に洗った米の上に乗せ酒と醤油を入れると炊飯器のスイッチを入れた。
その後はお客様で忘れていたけれど、お昼のお客様が途切れた頃に彼女からお呼びがかかった。
行って見ると炊き込みご飯のおにぎりが出来ていた。
「食べてください」といわれなくても思わず手が出る。
「え、もち米」と聞くと「みたいでしょう。沖縄料理ですよ」と教えてくれた。
豚の三枚肉で米がもちもちとおいしくなり、醤油の香りが食欲をそそる。
ヨモギが心憎く利いている。
毎朝彼女が車を止める道端にあるヨモギである。
大きな荷物を持ってギャラリーに出勤する彼女が足元の「よもぎ」を見過ごしてなかった。
久しぶりに「聡明」の本を思い出し、この観察に関しては桐島洋子氏の観察眼を支持せざるを得ない。
気が向いたら、ぜひお試し下さい。

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コメント

  1. 読んでいるだけでも
    ああぁおいしんだろうなぁと
    よだれが出そうですヾ(^o^;
    豚肉と蓬、お米・・・合うんですね!
    伊関さんには私はお会いしたのでしょうか?
    聡明な女性を想像しました☆

    • skog
    • 2007年 3月 18日

    かえでさん 
    おいしかったですよ。
    是非作って下さい。
    企画展中は伊関さんか新井さんがいてくれましたが、かえでさんが起こしの日はどちらだったでしょうねえ。
    明日からのsale期間中は福島直子さんのケーキとクッキーです。
    かえでさんもケーキを作られるのですねえ。
    お味見してくださいね。

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