ノーサイドゲーム – 池井戸 潤

毎度おなじみ「水戸黄門」と娘に冷やかされるけれど、池井戸の本を手に取ると全てを投げ出して読み耽る。
枕元には読みかけの本が3冊も積んであるというのに。
数ページで眠りに落ちる最近の生活の中で、一晩で読破するというのはやはり面白いというしかない。
ラグビーのルールを知らないので「読めるかな?」と不安があった。
けれど、この本はルールを知る必要はない。
そして、不思議にすこーし理解できる。
今年のラグビーワールドカップを観てみようかという興味が湧いた。

経営戦略室といえば社内では頭脳集団になるだろう。
主人公は社内権力闘争の果てに工場総務部に左遷され、ラグビー部のジェネラルマネージャーを任された。
ラグビーの知識はないし、経営戦略室から見れば会社のお荷物でしかないラグビー部を立て直さなければならない。
ラグビーの試合の歓声が聞こえて来るような文章と、16億の予算を会社から引き出す熱弁、ラグビーの監督をを経営戦略室で身に着いた緻密な分析で選んでいく様は日常の生活の中の迷いを振り切る時には役に立ちそうだ。
経糸には主人公が工場に左遷されることになった事案を置き、横糸にサッカーが絡んでくる。
ついつい先を読みたくなって、すっかり寝不足をしてしまった。

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