漢字の国

台湾は漢字の国である。
看板を読んで何を売っているのか当てると面白くなって台北駅からホテルまで地下鉄2駅を歩いた。
地図の方向を合わせようと立ち止まるとすかさず、日本語が話せるという女性が「何なに?」と聞いてくれる。タクシーに乗るように勧められたが「歩きたい」と云うと懸命に手づくり地図を書いてくれた。お陰で少しの無駄歩きもなくホテルにたどり着けた。
電梯がエレベーターの事と想像出来たが「青蛙下蚤」ばかりは何のことやら想像出来ない。若い女性が青蛙の絵が書いてある看板の下に行列を作っている。私としては蛙は看板をみるのも失礼したいところで、何が売られているのか確かめることすら出来ず通り過ごした。それでも気になる。
夜に現地に住む方と食事をしたので、恐る恐る「あのー青蛙~」ときいてみた。
「タピオカのことですよ」とあっさり云われて拍子抜けした。
台湾では蛙は高級食材でタピオカは蛙の卵に似ているからと云われたが、日本なら「タピオカ」と云うネーミングごと受け入れるのに、台湾ではあくまでも漢字で表すらしい。なかなか頑固な国である。
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