ガラスの王国

カルマルの公園

白夜の7月にスウェーデン、スモーランド地方のガラスの王国を旅した。
宝石は美しいらしいけど、とても手出しの出来るものではない。
関心は何時の間にかガラスに向いていった。
飴のようにやわらかいガラス種を職人のひと吹きで見事な作品に変えていく。日本の工房でも見かける光景だが、スモーランドはその風景の美しさでガラスが特別のものに見えてしまうから、不思議だ。
スウェーデンの映画で「ロッタちゃんと赤い自転車」や「やかまし村の子供達」を見た時、その風景の美しさに心をうばわれた。
北欧は何処に行っても素晴らしい風景が広がっているが、絵葉書では感じがちがう。生活感がある動く風景が好きだ。
ここで白状すると、始めての左ハンドルレンタカーで数々の失敗をしてしまった。
何処までも続く一本道で森や湖の間を走らせるな-んて、日本では絶対に無理、無理。
風景に見とれながら複雑なロータリーでターンをしたのだが、100kmほどの道なのに目的地カルマルに到着出来ない。
その上地図で確認出来ない地名まで出てくる。どーやら間違えるはずもない一本道で迷っているらしい。U ターンをすると、焦りから何時もの左側通行をしている事にハッと気付き又、慌てるといった事の連続だった。
予定時間を大幅に遅れて着いたカルマルの町は、私の力ではとても書き表せない。バルト海に姿を写すルネッサンス様式の美しい古城、城壁に囲まれた中世の静かな町だった。
旅の緊張が(あるとすれば)溶けて、安らぎが身体中を満たしてくれた。
今夜はスウェーデン映画「キッチンストーリー」を見にいく予定だが、又どこかに旅したくなるかもしれない。

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