さびれる町の事情

舞鶴の自衛艦

衆議院選挙戦は、ますます熱くなっています。
「国民は郵政民営化だけ解決すればよいように勘違いしている」とは評論家のご意見ですが、他に実行力のある政党あれば、教えて欲しいものです。
郵政解散が実りあるものにならなかった時、この国はまた、長いトンネルの中でしょう。
などなど、考えていてもお盆になりました。
日本海側の京都府舞鶴市にある、連れ合いの両親のお墓にお参りしました。
私の住居からは、琵琶湖を北上して日本海に出る方が道路事情が良いのですが、国道で120kmあります。
この海沿いに、地村さんご夫妻が拉致された海岸があります。
そこを通る度に「北朝鮮に拉致された人がいる」という事を聞いていました。
立派な海水浴場ですが、いつも人がいない寂しい海です。
福岡で地村さんが帰国されるという号外記事を読んだ時は、この海を思いだしました。
舞鶴は「岸壁の母」の舞台で全国的に有名な町。
不景気のあおりか、商店街はシャッターをおろし、その前で行商のおばさんがお供えの花束を売っています。
うら悲しい、たたづまいの町になっている。
舞鶴自動車道の開通により、若者は気軽に京阪神に出かけ、自動車道の開通が地方都市を典型的にさびれさせている。
九州でもそれは同じ。
すべての自動車道は博多に通じ、博多の町が一人勝ちである。
こんなはずではなかったと、周辺の市町村は呟く。
それでも、温暖な九州は、国道沿いに温泉場が軒をならべ、新鮮な野菜や、果物がふんだんに売られているので、わざわざ国道を利用する楽しみがあった。
福井県から京都府に抜ける国道はそれも見当たらない。
北朝鮮による拉致の噂が出始めてから、海岸の利用が控えられている事も影響があるのかも知れない。
一日の移動で、高速道路網の影響、北朝鮮の拉致事件、引き上げの町の現状等々忘れてならない町のおき去られる現状に触れた。

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コメント

  1. skogさん、ハローです。
    ボクの田舎も同じ日本海側なので、読みながら自分の田舎のイメージとダブってしまいました。
    このままさびれていくのでしょうか・・・
    郵政民営化反対派の人たちは、郵政民営化が地方切り捨てだと言いますが、郵便局だけ残されても地方は切り捨てられる運命です。そこまで地方切捨てを憂えるならば、それこそもっと重要なことがあると思いますネ。

    • skog
    • 2005年 8月 13日

    hoddyさん、こんばんわ。
    hoddyさんの田舎は島根県でしたね。どこも漁港のまわりに少し賑わいがある程度で、とても活気があるとはいえない町になりました。都会の便利さに慣れると、なかなか田舎には帰れないですね。田舎が好きという私も、時々行くのが好きという、勝手な人間です。
    郵便局の建物は、数えるべきかと思うほどありました。
    舞鶴は自動車道が開通する迄は、そこそこに商店街の賑わいがありました。お盆でも人通りが少なく、ゴーストタウンです。

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