懐かしい大晦日

3月25日はバリ島では大晦日でした。
私の定宿ビラ・ビンタンの光森さんから以下のメールが届きました。
夜に入ると、間断なく、バリ式爆竹の音が四方から聞こえてきます。子どもたち
も大喜びで、竹筒の遊びに加わって、夜遅くまで続きそうです。
昨日、ブントゥユン村の人たちは、朝早くからトラック8台と自家用車、バイク
に分譲して、スカワティの海辺へ、沐浴に行きました。新年を迎えるにあたって、
お寺のバロンや神の宿る座などともに自分たちも身を清める儀式のためです。一昨
日と合わせて2日間くらいの間に、バリ中の人々が、最寄りの海辺へ出かけていま
す。大きい村では、トラック10数台の行列も見られました。
そして今日、周辺のスーパーをのぞくと、通路やレジの前に大行列。明日のお供
えや食料を仕入れる人たちで、いっぱいでした。
さて、間もなく、ニュピの夜明けです。午前6時を期して、空港や港は閉鎖され
静寂の1日が始まります。私たちも静かに家にこもって、来し方、行く末に思いを
いたすことにします。
毎年ニュピの時に来ればいいのにと言われていますが、
この季節、私は春一番の企画展の準備でバリ島に行く事はかないません。
それで、今日のメールでニュピの様子が分かりました。
空港も閉鎖になり商店もしまり、国民は静寂の一日を過ごすのです。
あのごった返す市場が閉められる日と思うだけでも、信仰の島は偉大です。
私が子供だった頃、お正月3が日は商店が閉まり羽根つき、駒回しと絵本のようなお正月がありました。
今は元旦からスーパーは営業するし、年末年始商戦に町中が騒音に包まれるのが日本のお正月風景になりました。
電力事情の悪いバリ島の生活では、夜は眠るしかないのでバリに行くと私も
日の出、日の入りに合わせた生活をします。
1年に一度バリ島に行くのは、この人間らしい暮らしをしているバリ島に時代の郷愁を感じるからだと、光森さんのウブド通信を読んで気がつきました。
時代は後戻りしないけれど、懐かしい風景に出会えるところがあるのは幸せなのかも知れません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る