• 2019.9.28
• 寿司屋, 食事, 京都
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旅に出たなら何食べる ‐ ばら寿司｜萬善｜京都

1週間前、台風接近の知らせに、何とか晴れそうな金曜日に舞鶴にお墓参りに行った。
お寺の周りは車が多く、路肩に停めて（パーキングなんてこじゃれたものがない）急いでお墓に向かった。
そんなこんなでお墓の滞在時間は短かった。
そこで、ちょっと足を延ばして兵庫県美方郡香美町香住の「常盤商事」さんを訪ねる事にした。
足を延ばすと言っても来た道のりより遠い距離を行く事になる。
使い勝手のいい高速道路は無いので100km 2時間の一般道を利用した。

丹後半島は風光明媚なのでドライブは楽しい。
途中行き当たりで見つけたところで、お昼にしようと決めていた。
すると、1軒の和食屋さんが目に飛び込んだ。
私好みの店の顔だ。
感は外れない、後で知ればこの場所は京丹後市の峯山と言う所だった。
「萬善」とだけ書かれた玄関で声を掛けると「少し待って頂ければ」という事でカウンターに通された。

一番早く出来るものは「ばら寿司」との事。
茶わん蒸しが付いて￥800。
「遅くなりました」といって女将が運んできた「ばら寿司」を見て驚いた。
京都のデパートで「美味しそうだけれど、コスパが悪い」と言う理由で素通りしてきたものだった。
聞けば丹後半島は「ばら寿司」の里との事。
店ごとに味付けに工夫したお寿司屋さんが目白押しに並んでいるマップを見せて頂いた。
あまり美味しいので、根掘り葉掘り聞く私に女将さんは「ばら寿司」の極意を丁寧に教えてくれた。
また行きたいと言うには峯山は遠い。
すると、女将さんが「今帰られたお客様も京都の方で、朝7時に家を出られて梨狩りに行った帰りに毎年寄って下さいます」と話をされた。
「丹後半島は、梨を栽培してるんですか？」

犬も歩けば棒に当たる。
思いがけない新鮮な情報に果物好きの夫婦の心はときめいた。
そして、この先は、いつ帰りつくか分からないドライブが続いた。

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