作業着

家人はサラリーマンだったので、私が見慣れているのはスーツ姿が一番多かった。
一番道楽したのはネクタイだった。
今でも捨てがたいネクタイは、残っているけれどリタイヤしてからネクタイをした姿は一度も見ていない。
この頃は作業着が板についた。
現役時代、家から作業着で出勤することはなかったので、作業着姿をみることはなかった。
ところが、この服はえらく機能性に優れているらしく家人のお気に入りである事が退職後に分かった。
鉄工房に行く時、家で作業をするとき面倒がらずに着替える。
油やペンキや洗濯でよれよれになった。
靴は1年と持たない。コークスの火花で直ぐに穴が開くという。
現役時代、トレンチコートを長いこと愛用していた。
通勤には勿体無いのでリタイヤしたらカシミヤの軽いコートを着て旅を楽しもうという思惑は見事にはずれ、休日は作業着にジャンバーが身体にあうらしい。
その作業着もそろそろ限界がきているように見受けるが着ている本人は全く意に介していない。
スーツの呪縛から解放される作業着がいいらしい。
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