石原慎太郎芥川賞選考委員辞任

芥川賞の発表が終わるやいなや、石原慎太郎さんが作品に刺激がなさ過ぎるというコメントを出して選考委員を退任した。
こういう文学賞に私がとやかく言う資格もないけれど、本好きの私としては釈然としない。
賞候補になった方々は沢山出版され小説の中から選考された数名だ。
努力の上に勝ち得た候補者だ。

出来れば候補でなく受賞したいと選考期間はナーバスにもなるだろう。
そんな時に石原知事は随分失礼な発言をしたと思う。
受賞者の田中慎弥さんが選考期間の石原知事の発言に挑発的なコメントをした。
若い者が失礼な発言をしたと見るか、売り言葉に買い言葉となるか。
天下の石原慎太郎が裸の王様にみえた。
ここ数回芥川賞は受賞作品がないという発表が多かった。
今になって、ハアーもしかしたら慎太郎の了解が得られなかったのかと勘ぐってしまった。

数年前、小説から離れて紀行文や随筆を読む時期があった。
そんな時、読書家のSさんが「受賞作の作品を読んでみて必ず感じるものがあるから」と言ってくれて、私はまた小説の世界に戻ってきた。私のレベルでは受賞作はワクワクする。
慎太郎が辞任しても、芥川賞の質が落ちるとは思わない。

けれど、今回辞任に当たっての弁は芥川賞の価値を落とす発言が含まれていたように思うのは私だけだろうか。
もっと、凄い物を書きなさいという励ましだろうか。
「太陽の季節」を私は読んでない。当時、この本に興味がなかった。

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