秋の音
朝夕、庭から「カンカン」と大きな音がする。
アカゲラが夏ツバキの幹を激しくつつく音だった。
キツツキと言うんだろうかと思ったけれど、スズメのような小さい鳥でアカゲラと言うらしい。
その内に薔薇の鉢をつついて甲高い音に変わった。
バーゲンで買ったとはいえ、一応ウイッチフォードなんで穴を開けたくないし、ひびも入れて欲しくない。
けれど、カンカンと音がすると、いそいそと家族は窓辺に移動する。
秋になるとキノコ狩り。
鉢植えのネムの木の足元にキノコが出始めた。
2日ほどで立派なキノコに育つ。
取っても、取っても現れる。
キノコ狩りも、むなしい秋の入り口。
時々、熊も現れる。
最近フェルトにはまった娘がチクチクして創った。
顔の表情が愛くるしい。
金子 恭史作 アイアンモビール
窓辺に移動した。
風が吹くと金属の澄んだ音がする。
秋の夜長は虫の声、アカゲラのカンカン、アイアンのチンチン
漸く秋がやって来た。
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