積雪の朝

昨日は寒い夜だった。
就寝の2時間前に寝室のエアコンは立ちあげていたのに、部屋に入ると暖かさは余り感じなかった。
風の音がピューピューと窓を打ち、余計に寒く感じた。
文庫本を持つ手が冷たくなり、布団の足下にあった湯たんぽを胸まで引き寄せて手を温めた。
今冬初めてのことである。
やけに静かな朝が来た。
カーテンを引くと、輪立ちも見えず真っ白い朝だった。
雪は朝になっても降り続き、フェンスもパンジーの鉢の上にも白く積もった。
風がきつかった分、ガレージの車は塩釜焼の鯛のように雪に包まれていた。
全方向から雪が積もったのは記憶にない。
リビングの窓の桟にも。
夕方には道路の雪は融けて、日常が戻った。
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