命を繋いだ巻き寿司3つ|姉母の危機

「よく生きられたねえー。危なかったよ。男の人なら死んでたね」
循環器の主治医は姉母のデーターを見ながら強靭な生命力に驚いていた。
5日で体重を6kg落とし傾眠状態にあった11日が一番危なかった。

我が家には「すし」という秘密兵器がある。
眠っている姉母に巻きずしを見せると目を開けて「食べる」といった。
3切れを食べるとそのまま眠ってしまったけれど、ここで食べたというのは大きな力になったようだ。
もし「すし」ほどの好物が無ければ、私も持って行かなかっただろう。
そうしたら、姉母の状態を眠っているから起こしてはいけないと勘違いしたかもしれない。

未だ、インフルの後遺症が抜けてはないらしく、来週も受診するように予約が入れられた。
金曜日に緊急で受診して肺炎だろうと診断され、週明けに呼吸器科受診を勧められていたけれど、もう大丈夫だろうからと省略したかったけれど、待ち時間を覚悟で受診したら「肺炎」ではなく「心不全」だろうと診断が変わった。
今日は泌尿器科も受診して、膀胱におしっこを溜められる薬を頂いた。
昨夜は1時間おき、30分おきのナースコールで大変だったらしい。
何処を受診しても、治療できる決め手はない。
多臓器がそれぞれ疲れているという事だ。

姉母は、他人事のように長閑で、午後4時に漸くCafeでお昼にした。
前回のお気に入りのサンドイッチをオーダーすると思ったら「そんな少ないのは嫌だ」と旺盛な食欲を訴える。
帰ったら夕飯だからと我慢をしてもらったら、私が目を離した隙にカップ一杯のコーヒーをガブッと飲んで盛大にむせていた。

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