彼女の家出 ‐ 平松 洋子

タイトルに魅かれて久しぶりに平松さんの本を読んだ。
所が「彼女の家出」も読んだけれど、何も覚えていない。
前半から半分は少しも面白くなくて、読む気が失せていた。
何故、こうも面白くないのかと考えると、幾分文章がくどくなっているように感じた。
小さなきっかけを大きな事件に書き上げる。

これは平松さんの得意技だけれど、私に余裕がないのか今回は中々馴染めなかった。
ところが、もう図書館に返そうかと思いかけた時に読んだ第Ⅲ章「下着の捨て時」で俄然面白くなった。
そこからは、断捨離の話に繋がる。

友人のスッキリしたクローゼットを見て驚いたところから話が始まる。
その友人は5秒ルールを決めて、捨てるか残すか5秒で決める。
それを実行するとクローゼットはスカスカになると教えてくれた。

平松さんが悩むのは下着の捨て時。
以前の本によると彼女の下着はオーダーかパリで買ってきたもの。
この本でも書いているけれど、捨てるには未練が残る想い出と価格であるとか。
フムフム、分かる分かると、膝を乗り出した。

あの下着はサンジェルマンで買ったものとか、捨てがたいレースがついているのだとか散々書いているけれど、最近少し緩くなっているらしい。

つまりゴム部分が緩んで、型崩れが始まっているという。
これを5秒ルールで捨てられるだろうか。
結果は平松さんの本を読んで下さい。

本の話が飛躍しすぎた。
けれど、下着の捨て時は誰しも悩むところらしい。
一寸、ググると下着は洋服以上に捨てがたいという意見が沢山出てきた。
潜在的に私もそう感じていた一人だったと気づかされた。

今回の平松さんの本は、そういう役目をしてくれた。

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