イベリア半島の旅ー6

2週間冬のヨーロッパを回ると思いがけないほど体調が狂ってしまう。
昨日今日あたりから漸く朝まで眠れるようになった。
昼間を普通に過ごしているので外目には普通に見えていたと思うけれど、思考力は全くなかった。
リスボンから海岸線を北上するとヨーロッパから夏の日を浴びに来る人たちで埋まるという海辺の村はひっそりとして、犬が眠そうに伸びていた。
立ち話をしているのはほとんど男。
海辺で暮らす女達は漁から帰る男を待って編み物をしているのだとか。
セーター類は沢山売られていたけれど、20度を越す暑さでは手に取る気持ちも起こらなかった。
「オビドス」では藤の花が咲いていた。
そういえば、バルセロナは春一番に咲く「ミモザ」が既に咲いていたっけ。


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