カミキリムシ登場
我が家の庭の写真に、登場する事のない薔薇がある。
玄関の一番目につく所にある、真っ赤な薔薇で名前は知らない。
いつ植えたのか記憶も定かではないけれど、玄関周りを改装してからだとしても20年以上は経っているだろうか。
薔薇の裏側が薄い黄色みを帯びていかにも薔薇ですと言う形をした薔薇で、それだけに評判はいまいち。
暑苦しく赤いと、言うのが愛されない理由だけれど、長年一緒にいるので「ない方がいい」と言われても「まあまあ」とその場所を占領していた。
ところが、今日になって気がついたのだけれど、太い枝の1本が葉の先まで真っ黒に枯れていた。
たまたま、薔薇の師匠と立ち話の最中だったので、急いで根元を掘り返し枯れ枝を切った。
評判の悪い事を知っていたかのように、ハサミの先に手ごたえも残さず薔薇は切り落とされた。
足下の木くずを掘り、薬を入れた。
残りの枝への影響が無くて済むかどうかは分からない。
この薔薇が無くなれば、あの薔薇を入れたいと常々思っていたのに。
何所かに写真があるはずと、さがしたけれど、名もない薔薇は写真すらなかった。
既に新芽が伸びて二番花の蕾も上がっている。
病気らしい病気にもかからず、毎年赤い花を咲かせてくれている。
薔薇には人間の勝手な話が聞こえていたのかもしれない。
申し訳ない事をした。
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