かばん屋の相続2 ‐ 池井戸 潤

池井戸 潤の小説は片っぱしから読んでしまった。と、思っていて中には面白くないものもあり、池井戸小説も飽きたかなあーと思う時もあった。
池井戸小説は銀行を中心とした金融小説が主で、銀行融資を通じて諸々のストーリーが展開する。
随分沢山読んだけれど、よくぞこれだけ考えたと思う場面展開で、重なるストーリーが全くない。
久しぶりに行った書店で平積みの文庫本の中に「かばん屋の相続」を見つけた。
京都の一澤帆布の相続争いが有名だった。
それがモデルになったのかと思ったけれど、どうだろうか。
読み始めると6つの短編集で「かばん屋の相続」はその最後に納められていた。
小説「かばん屋の相続」は、家業に関係してこなかった長男にかばん屋を譲り、実質、働いていた次男に相続させなかった理由は、小説の中では驚くべき結末として明かされた。
(※以前のブログで記事にしていたことが後日発覚!一度読んでいたということになる…)
短編も読み進むと、弱者を応援したくなる。
蟻が象に挑むような場面では常に蟻の気持ちになり、象を倒すと安心して眠る。
痛快小説なので3日もすると読み終わる。
読み終えると急に喪失感が大きくなった。
「陸王」は気になっているけれど、文庫本になってないから買う気はないと意地を張ったけれど、今の気分はこの本を一番読みたい。
図書館で予約をすると136人中の136番だと分かった。来年中にでも読めないだろう。
意地も捨ててAmazonをポチった。お急ぎ便だから明日は届くだろう。
池井戸好きは一日で読んだと書いていた。
そんな事をしたら、その後はどうするのよ。
やっと図書館になれたところなのに、またぞろ「書店恋しや」病が起きつつある。
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