女性6人の手仕事展ー4日目

「私たちには日常だけれど、お客様には一瞬の時だから」と、飯森先生は今日もご自宅の庭から沢山のお花たちを持ち込まれ、明日の最終日のためのお花を活けた。
山あじさい、沼トラノオ、源平しもつけ、矢羽すすき、九蓋草等々。
初日同様に、涼やかな花が活けられた。
ガラス作家の吉村さんは助手をつとめながら、自作の花瓶にはどんな活け方をすれば花瓶も花も生きるのか、考えているようだ。
「琵琶湖のさざなみ」と名付けられた花瓶は濃青で花選びはむつかしい。
彼女は、「残りの花を使わせてください」というと、ひと枝の花を挿した。
「おやまあ、ぴったりだわ。」
この花の名前、忘れました。
鹿が食べない花とお聞きしたのに。
今日は、思いがけないお客様がいらした。
このお人形は、20年以上前にS氏から頂いた。
可愛らしくてとても気に入って、お正月や、お雛様の時に飾っている。
人形作家の名前は日比野貴子さん
日比野さんは、飯森先生のご友人で大ファンだからと今日初めてskogにいらした。
私より10才位上とお聞きしていたけれど、目を見張ほど美しい方で、周りの空気まで変わるほど透明感のある方だった。
この人形をお見せすると「まあ、あなた、ここにいたのですか」と懐かしんで下さった。
「このお着物は江戸時代の布ですよ」とお聞きして慌てた時には、すっかり日焼けさせていた。
S氏はもういないけれど、日比野さんの展覧会にはいつも行かれていたようだ。
思いがけない出会いにS氏を偲んだ。
女性6人の手仕事展
いよいよ、明日最終日です。
森 知恵子作 一輪挿し
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