産直市場という名の遊園地

伊那地方へ行けば、必ず立ち寄るのが産直市場「グリーンファーム」である。

何度もブログに書いているけれど、ここほど「カオス」という言葉が似合う場所を私は知らない。
そして、そのカオスの沼に、いつの間にか引き込まれてしまった。
今では素通りなど、とてもできない市場である。
最近は駐車場も要領よく停められるようになった。

入口には中古品が山のように積み上げられている。
壊れているのか、まだ使えるのか分からない。
お宝が眠っていそうだが、その山を掘り起こす勇気はまだない。
いつも少し離れた所から眺めて楽しんでいる。

野菜売り場の入口には、有名な大学芋のお店がある。
いつ訪れても売り切れで、待つ人の長い行列ができている。
これまでは時間がなく横目で通り過ぎていたが、今回は初めて列に並んだ。
狭い場所で芋を揚げ、大鍋を振りながら、砂糖と蜂蜜、シロップを絡める。
出来上がった大学芋は、扇風機の風で冷ましてからパックに詰められる。
15分ほどで買えると思っていたが、そう甘くはなかった。
それでも待った甲斐がある美味しさだった。

店内へ入ると、今度は山のように積まれたとうもろこしが目に飛び込んでくる。
その中で選んだのは白いとうもろこし。
上品な甘さで、とても美味しかった。

果物売り場では桃やブルーベリーを買い込み、気が付けば車の中は夏の実りでいっぱいになっていた。
交通費を考えれば、近くで高級な果物を買った方が安いのかもしれない。
それでも私には、その発想がない。

買い出しは買い物ではなく、レジャーであり、一大イベントなのである。
遊園地へ行く人もいれば、温泉へ行く人もいる。
私は産直市場へ向かう。

どうやら、それが一番性に合っているらしい。

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