手仕事の町-盛岡市

以前に、盛岡に旅行したのは何時だったのか思い出せない。
姉母が一緒だったから、20年以上前だったかも知れない。
東北はやはり遠い、それだけに期待が高まる。
パラパラと情報をキャッチしている時に、ドキッとするものに出会った。

勿体ぶるほどの物ではない、調理道具のすり鉢だ。
けれど、このフォルムはただ物ではない。
何処に行けば手に入れられるのか、分からない。
真っ先に思いついたのは光源社だ。
ところが話をしても通じない。
思い余って、IZUMITAさんに電話を掛けた。
工房に伺っても全サイズがそろってないとの事だったけれど、お話しするうちにお目にかかりたくなった。
まさか、滋賀県から来るとは思わなかったらしい。
それだけにお目にかかると話は弾む。
そして、漸く手に入れた。

IZUMITAさんの工房は、岩手県九戸郡野田村で、もう少しで北限の海女さんの久慈市の近くにあった。
太平洋に面した町で道中は風光明媚な断崖が続く。
それらを横目に見ながらひたすら車を走らせた。

勿論、ネット上なら何時でも手に入れられる。
けれど、私は造られた場所の空気を持って帰るのが好き。
造った人の声を聴き、たわいない話を交わすと、私には、たかがすり鉢ではない。
私を料理好きとか料理上手とか勘違いされると困る。
はっきり言って、形から入る、道具をそろえて出来た気になる怠けものだ。
でも、道具はかなりその気にさせてくれるものではある。

IZUMITAさんは、とても繊細な作品を造られる作家さんだ。
関西で展覧会をされる時には再会しましょうと、約束してお別れした。

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