玄関から童話の世界 ‐ M邸|夏の終わりの赤とんぼ|北海道 2014 ‐ 旭川編4

美瑛の青い池に行く途中にM邸がある。
関西から移住したMさんは私と同じ年。違うのはスポーツ好きでスレンダーな方というところ。
出かける1週間前にお電話で予定をお聞きすると「お待ちしてまーす」と明るい声が返ってきた。
最近は九州より北海道の方が知人が増えているような気がする。
昨年お邪魔した時の記事はこちら↓
和製ターシャ ‐ M邸|個人ガーデナーの魅力|北海道 2013 ‐ 旭川編
庭の入り口に可愛いキノコ、上に小人さんが乗って童話の世界。
「石を持ち上げてみて」と言われるので恐る恐る触ると、なんと全て庭から出た石を組み合わせたものだった。それにしてもいい具合に出来てるわ。
広い芝生のある花壇はアルケミラに縁どられてお見事。
これは寒いところ、広いところでなければ見られない。広さが伝わる写真になってないのが残念。
ガーデンのどこにも枯葉、枯れ花はひとつもない。
これは北海道のどのお庭にも言えることだけれど、見事な手入れがなされている。
「早朝から、頑張りました」と軽やかにおっしゃる。
200坪を超えるお庭は一日頑張っても出来るものではない。
きっと、毎朝頑張っておられることだろう。
Hさんが「あーもう夏が終わる」と残念がる赤とんぼが飛んでいた。
指先に止まるほど慣れた風情の赤とんぼ。
ナナカマドは色付いているし、赤とんぼは飛んでいる、北海道の夏は本当に短い。
北海道は、努力8割、喜び2割の庭と思える。
2割の喜びに、燃えるような情熱をかけて作る庭が美しくないはずはない。
関西の狭い土地では得られない喜びをMさんは手に入れられたのだろう。
羨ましい。
けれど零下の生活は経験してみないと分からない。
「美瑛の雪景色は綺麗だから是非いらっしゃい」と言われて、どこかもぞもぞとしてしまう。
室内にも綺麗な花が飾られて、庭も部屋もひと時の夏を謳歌していた。
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