十勝の防風林

北海道というと、目に浮かぶのは十勝の平原である。
富良野のような華やかさはないけれど、パッチワークの畑をぐるりと囲む防風林を見るのが好きだ。
今回は、その防風林の並木を初めて歩くという計画をした。

ここは帯広農業高等学校の敷地内にあるカラマツの防風林である。全長420m。
幹線道路から少し離れているせいか、歩く人は誰もいない。
もう少し秋が深まれば、カラマツの葉は黄金に染まり、華やかな並木になるのだろう。
十勝では、わざわざ畑を探しに行く必要はない。
車で走る道路脇は、どこまでも畑である。
それは帯広市内に入るまで続いている。
畑の色の組み合わせは、なんと優しい色たちで出来ているのだろうか。
思わず見入ってしまった。


子供の頃に『アルプスの少女ハイジ』の本に夢中になった。
その世界が十勝と重なるように思えるからであろうか。
子供の頃の影響は、心の中にいつまでも潜んでいるようだ。
最近、度々ここの風景を思い出していた。
思い切って十勝まで、そしてこの風景までたどり着けたことは忘れない。
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