天門橋に会いに行く

富山市の富岩運河環水公園のシンボルである「天門橋」は、昨日も変わらない魅力的な姿を運河に映し出していた。
いつからここに通い始めたのか定かではないけれど、10年くらいになるような気がする。
わざわざここを目的に来るわけではない。
けれど、富山を通りかかれば外せない場所として、たくさんの友人にも紹介してきた。
水辺に映る姿が美しく、両端の展望塔からは立山連峰まで望める。
そこにあるだけで人を引きつける魅力がある橋だと思う。
一度だけ展望台に上ったことがある。
いつも見上げていたスタバを眼下に見下ろすのは、なかなかいい気分だった。
LEDによるライトアップも華やかで、季節やイベントによって違うらしい。
私はまだその姿に出会えていないのが残念でならない。
クリスマスの頃に来れば、きっと見られるのだろう。
けれど、寒さゆえか、多忙ゆえか、いまだに叶わない夢である。

富山に住んでいたのは、半世紀も前のこと。
自転車で走り回っていた頃である。
あの頃にここがあったなら、どれほど慰められたことだろう。
雪が降る。
夏は暑い。
家人の出張に同行しては、何かと理由をつけて京都のマンションに帰っていた。
昨日も、以前住んでいた清水町を通った。
けれど、住んでいた場所はもうすっかり思い出せない。
それでも、富山に抱く懐かしさは消えない。
住んだことがあるからこそ生まれる感情が、今も強く残っている。
きっと来年もこの公園に来るのだろう。

そしてまた天門橋を眺め、「世界一美しいと言われるスタバ」でお茶をしているのかもしれない。
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