雨を待つ空の下で出会った「なんじゃもんじゃ」の白

もう少し先だと思っていた近江八幡・沙沙貴神社の「なんじゃもんじゃ」が、すでに満開を迎えたという知らせが届いた。
散るのが早い花だけに、雨が来る前にと、半ば衝動的に車を走らせた。
午後からは雨の予報。
どんよりとした空を気にしながらの道中だったが、幸いにも雨に降られることはなかった。天気の影響もあったのだろうか、駐車場待ちも思いのほか短く、すんなりと境内に入ることができた。
駐車場の正面で迎えてくれたのは、空を覆うように大きく枝を広げた「なんじゃもんじゃ」の木。
ふわり、ふわりと白い花が木全体を包み込み、その姿はまるで綿菓子のようにやわらかく、幻想的だった。

この木を初めて目にしたのは2012年。
「木ごころ ~癒しのコテージガーデン~」というガーデニングショーの作品展示だった。通常は5月頃に咲く花を、開催時期である秋に合わせて開花させるという高度な技術によって、「満開の状態」で披露され、大きな話題を呼んでいた。
あのときの印象的な名前と、ふわふわとした白い花の記憶は、ずっと心の中に残っていた。
その後も各地でこの花を見てきたが、やはり沙沙貴神社のものは格別で、ひときわ見応えがある。
古い神社の佇まいは落ち着きと風格を備え、境内には静謐で品のある空気が漂っていた。
その境内の中にあって咲き誇る「なんじゃもんじゃ」は、華やかでありながらもどこか慎ましく、訪れる者の心を和ませてくれる。

雨の気配を含んだ空の下で出会った、ひとときの白。
昨日は、やさしい景色に出会えた一日だった。
夜半の大雨に、あの白い花を思い浮かべた。
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