最澄さんのおかげ

台風15号は、随分と変わった進路をたどる台風だった。

茨城県に上陸した後、少し戻るような形で進み、びわ湖の周辺にも強風や大雨の予報が出ていた。
昨夜は少し緊張しながら過ごした。
ところが朝、目が覚めると、風の音もしない、雨の音もしない妙に静かな朝だった。
薄日まで差している。
狐につままれたような気持ちでテレビを見ると、台風は敦賀の辺りを通過しているらしい。その後は日本海へ抜けていくコースのようだった。

前日の夕方から、家人は上の物を下ろし、風で飛ばされそうなものがないか家の周囲を見て回った。
我が家には、家人が台風への準備を万端に整えると、大抵の台風は逸れていくというジンクスがある。
今回も「多分、15号も逸れるだろう」と、ちらっと思った。
大津、坂本の辺りでは、災害に遭わずに済んだ時には「最澄さんのおかげ」と言う人がいる。
比叡山がこの土地を守ってくれていると信じられているのだ。
長くこの地に住んでいると、私もいつの間にか、そんな気持ちを持つようになってきた。

台風が通過した地域では、たくさんの被害が出ているようだ。
被害がなかったことに、どこか申し訳ないような気持ちにもなる。
けれど、「明日は我が身」。
決して他人事ではない。

災害は避けようがない。
それでも、いつの日か人間は、気象まで変えてしまう時代が来るのかもしれない。
そんなことを、ふっと思った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る