十年前の言葉を思い出す日

2016年の熊本地震から十年。
ようやく復興が進み、熊本城の姿も少しずつ元に戻ってきたと報じられるたびに、「よかった」と思っていた。

そんな矢先に、再び九州を大きな地震が襲った。

十年前、私たちは熊本のを訪ねる予定だった。
震災直後、宿泊先のホテルからはキャンセルの連絡が届いた。
その後、「営業を再開しました」と知らせをいただき、改めて熊本を訪ねた

夕食会場には私達以外の準備がなかった。
まさかと思いながら「今日は私達だけですか」とお聞きすると「ようこそおいで下さいました。他のお客様は居られません、お客様がいらして下さったので、今日私はお仕事が頂けました。ありがとうございます」と言われて胸が詰まった。
あの時のホテルは、「夢しずく」
あの言葉は、十年経った今も忘れられない。

昨日から、私のApple Watchには何度も余震の通知が届いている。
震度三、震度四という文字が続くたびに、その土地で過ごす方々の不安を思う。

私の故郷は九州である。
地震は決して他人事ではない。
だからこそ、今はただ願う。
どうか、この揺れが一日も早く鎮まり、これ以上被害が広がりませんように。

そして十年前、熊本のホテルで交わした言葉のように、人と人とが支え合う力が、今回もきっと誰かの支えになりますように。

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