今年も国東半島から無花果が届いた

今年もまた、大分県国東半島から無花果がどっさり届いた。
送り主の岩本さんとの出会いは、十年前にさかのぼる。
岩本さんが造られた「海辺のガーデン」を訪ねたのが最初のお出会いだった。
その庭は、カリフォルニアの海辺をイメージして造られたとお聞きした。
海と空へと自然につながるスケールの大きな庭に圧倒されたことを、今でもよく覚えている。
私の大好きなニセアカシア・フリーシアが何本も風に揺れ、その姿を驚きとともに見上げていた。

当時、その庭は十年という歳月をかけて、一人の手で育てられていた。
すぐそばの海と空が庭に溶け込み、まるで一枚の風景画の中に立っているようだった。
帰りの飛行機の時間を気にしながらも、できるだけ長くこの庭に居たいと思ったものである。
その後も二度ほど訪ねた。
三年前に伺った時には、「子どもの頃から好きだったサボテンの庭を造るんです。」と、育て始めたばかりの小さなサボテンが並ぶバックヤードを案内してくださった。

岩本さんなら、きっと完成させられるだろう。
そう思っていたら、今年、その見事なサボテンの庭の写真を送ってくださった。
個人の庭とは思えないほど美しく、見たこともないようなサボテンの花が咲いていた。
今年は暑さが厳しすぎて、サボテンが焼け始めたとお聞きしている。
これまでは冬が一番の難関だったそうだが、近年は梅雨明けからの猛暑が大きな試練になっているという。
無花果も水不足で、「干し無花果になりそうです」とlineに書かれていた。
さらに十日ほど前には熊本地震で大きな揺れも経験された。
そんな中で送ってくださった無花果である。

今年も変わらぬ美味しい無花果を頬張りながら、国東半島に広がるサボテンの庭を思い浮かべている。
今年は無花果が届いた。
来年は、私がその庭に会いに行こうと思う。
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