庭はいつも途中である

賑やかだった五月が終わると、庭の景色も少しずつ変わり始めた。

薔薇は終わりかけ、今はクレマチスが咲き揃っている。

けれど、その美しい景色も長くは続かない。



そろそろ “Re Garden” の季節である。

夏から秋へ向けて、庭を作り替える準備をしなければならない。

久しぶりに園芸店へ出掛けた。

最近はホームセンターの苗で間に合う庭を作ってきたけれど、今年は少し珍しい色の花が欲しくなった。

向かったのは、アカツカFFCパビリオン 。

家から80キロほど。

久しぶりなので高速道路は使わず、国道をのんびり走って二時間ほどのドライブになった。

店内を歩くと、家のこぼれ種で沢山咲いていた花苗が並んでいる。

値札を見ると一鉢480円。

「だから種は採っておこうと言ったじゃないの」

思わず愚痴が出る。

我が家の庭師は、種を蒔いて沢山芽が出ると、それを全部植えてしまう。

だから時々、庭が少し賑やか過ぎることになる。

けれど本人は、種から育てるより、気に入った苗を少し買って丁寧に育てる方が好きらしい。

私は、「必要な数だけ植えればいい」
と思うのだけれど、実際には発芽した小さな芽を間引く勇気がなく、そのまま植え込んでしまうのも、また庭師なのである。

気持ちは分からないでもない。

けれど最近の花苗はなかなか高価だ。

あれこれ言いながら、結局は車いっぱいに苗を積んで帰ることになった。

明日からは台風の進路を気にしながら、数日間の庭仕事が始まる。

また次の季節へ向けて、庭が少しずつ姿を変えていく。

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