ようやく会心の桃のコンポートができた。

前回の失敗を教訓に、新しい桃を選んで作ってみた。

昨年まではB級品でも美味しくできていた記憶がある。
けれど、思い返せば、あれは荒川の桃ではなく、山梨の桃だったのかもしれない。
荒川のB級品は完熟が進み過ぎていて、コンポートよりジャム向きだったのだろう。
ちょうどNHK「あさイチ」で、ビニール袋で作る桃のコンポートを紹介していたので、今回はその方法も参考にしてみた。
ビニール袋を使えば砂糖は少なくて済む。
ところが実際にやってみると、大きな鍋が必要で、袋が鍋肌に触れないよう四十分ほど湯煎を続けるのは意外と気を遣う。
しかも、一番手間だったのは桃の皮むきだった。
いつもの鍋なら皮は自然につるりと剥ける。
簡単そうに見えた方法も、私にはかえって面倒だった。

それでも結果は上々だった。
淡い桃色の果汁に桃が浮かぶ、ようやく思い描いていたコンポートが完成した。
残った果汁は寒天にした。
桃の香りがほんのり移り、それもまた美味しい。
半分ほど残してある果汁は、桃がなくなったら炭酸で割って楽しもうと思っている。
今年は、桃選びの大切さを改めて教えられた。
甘い桃には、少し苦い思い出も添えられたけれど、そのおかげで初心に帰ることができた。
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