マジックアワーに出会う

夕食を終えた午後七時過ぎ、久しぶりに京都へ向かった。
日中の暑さを避けたかった。
家を出て間もなく、思わず歓声を上げた。

空が、燃えるような夕焼けに染まっていたのである。
あとで調べると、日没前後15分から30分ほどの最も美しい時間帯は、「マジックアワー」と呼ばれているそうだ。
まさに、その時間に出会ったのである。
家を出たばかりの空は、まだ柔らかな夕焼け色だった。
ところが京都市内へ近づく頃には、空の表情が一変していた。

ほんの15分ほどの間である。
夕焼けは刻々と色を変え、雲までもが別の景色を見せてくれる。
中でも、私が一番心を奪われたのは、この千切れ雲だった。

時刻は午後7時15分頃。
その次の瞬間には、空一面の雲が静かに灰色へと変わり、夜空が広がっていった。
あまりにも劇的な変化だった。
ほんの15分。
けれど、その15分は、自然が毎日繰り返しているとは思えないほど美しく、言葉を失う時間だった。
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