五月の庭と、今朝の夢

五月の庭は、一年でいちばん美しい。
あの花もこの花も、時を忘れずに蕾をつける。

毎年のことなのに、年を重ねるごとに、感動の度合いが少しずつ大きくなっている気がする。
人は歳を重ねると、少しずつ変わっていくけれど、花々はまた新しく生まれ変わり、変わらずに命を輝かせている。

切られても、抜かれても、ちゃんと地に種を落とし、翌年にはまた新しい花を咲かせる。
花の命は短いと言うけれど、こうして繰り返し咲くことで、ずいぶん長く続いているのだと思う。
そんな、どこかで聞いた言葉が、ふと頭をよぎる。

今朝方、夢を見た。
スーパーの黒いかごをカートに載せて、買い物をしている。前を歩く人の背中が少し丸く見えて、自分も同じように背を丸めていることに気づく。

伸ばそうとするけれど、うまく伸びない。
懸命に背筋を伸ばそうとしたところで、ふっと目が覚めた。気づけば、いつもの起床時間を少し過ぎていた。

そんな夢のあとで庭に目をやると、
蕾をつけた花々と、艶やかな緑の葉が、いつにも増してやわらかく目に映った。
この庭が変わらず続いていく宝物のように思えた朝だった。

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