リハビリという旅の途中で

坐骨神経痛と診断されたとき、正直ショックだった。そんな事は考えたくもなかった。
すぐに薬を試したが、副作用が出てしまった。
それならと、私はリハビリに舵を切った。
ストレッチポールで筋肉をほぐす日々。効果が見え始めたのは、ある日ふと、正座ができたときだった。膝を折って、しっかり座れたことが、ただただ嬉しかった。
その喜びをブログに書いた。すると一人の知人男性から連絡が来た。
10年前に膝を痛め、医師には「安静に」と言われたが、安静には出来ないので、自分でトレーニングを始めたという。正座だけは避けていたが、私のブログを読んで挑戦してみたら、できたというのだ。それは彼には大きな喜びであったらしい。
だからかどうか、私を励まそうと彼はトレーニングマットを持って来てくれた。
ストレッチのコツも丁寧に教えてくれた。「やっぱり継続しかないよ」と。
その言葉は、私の励みになった。
リハビリは地味で、ゆっくりで、ときに後戻りもする。けれど、昨日できなかったことが今日はできた。そんな日は、心が軽くなる。
多機能エクササイズボールやテニスボール、ゴルフボールを差し入れてくれる友人もいる。ありがたいと思う。持つべきものは友である。

坐骨神経痛と向き合って、もうすぐ半年。
まだ道の途中。でも、トレーニングマットの上で体を伸ばすたびに、少しずつ身体と仲直りできている気がする。
この旅は、まだ続いていく。
でも、それがちょっと楽しみにもなってきた。
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